株式会社ステップワークの危険な擁壁

危険な石積み擁壁の特徴

危険な擁壁トラブル

所有者の管理義務

崩壊の恐れのある危険な擁壁は経年劣化によるものや構造によるもの、基準が満たしていないものなど様々な原因により発生します。
また建築確認申請や検査が不要とされている石積みや擁壁もあるなか、安全性については所有者の管理に委ねられています。
また現行の法律では擁壁についての維持管理は所有者に管理責任があるのが現状です。

危険な擁壁の特徴と種類

空積み石積み擁壁

危険な石積みの代表格とも知られる空石積み擁壁。石のピースを積み重ねただけの非常に危険な石積み擁壁です。
表面だけモルタルで処理されている場合も多いので、目視だけでは確認が難しいのも特徴です。

玉石の石積み擁壁

玉石の空積み擁壁は耐久性などに問題があるため建築確認が必要な場合の擁壁として認められていません。

2段積み擁壁

写真のような増し積み擁壁は石垣や擁壁の上に更に別の擁壁を重ねた非常に危険な構造です。1段目の擁壁を施工した時には考えていなかった2段目の荷重や土圧がかかるため危険な擁壁の構造です。

張り出し床板

擁壁の下に建てた柱で鉄筋コンクリート床板を支えた構造。 既存の石積みや擁壁に負担がかかり非常に危険な状態です。

擁壁の危険度を事前にチェック

水抜き穴を確認する

排水の水抜き穴の中に土や苔、枯葉や異物が内部から流れていないか確認することが重要です。
擁壁が崩壊しないために豪雨時の水の排水は非常に重要な役割をもちます。
現行基準では3㎡に1ヶ所=直径7.5cmの硬化塩ビパイプの水抜き穴の設置が必要とされています。

石垣や擁壁に亀裂ひび割れがないか

石垣に亀裂やひび割れ、はらみが発生している場合、劣化が進み擁壁自体の強度が低下している可能性があります。
豪雨時の水圧や土圧の力がかかることにより擁壁崩壊の危険性が高まります。
亀裂やひび割れは早急に補修が必要です。

石垣や擁壁から草や木の根が生えていないか

草や木の原因はひび割れや隙間からが考えられるため目視で異常の確認ができる特徴があります。ひび割れは劣化現象の現れでもあるため強度が不足している可能性があります。